ソウル・清渓川さんぽ、春~夏編 | 韓国&韓国旅行 | トム・ハングル

ソウル・清渓川さんぽ、春~夏編
 2013/10/30 改:2016/07/22 吉村剛史(トム・ハングル)

昼はサラリーマンたちの憩いの場として、夜になるとライトアップされてカップルのデートの場所として、ちょっとした散歩のコースとして親しまれるソウル・清渓川。

ソウル・光化門広場の近くの清渓広場から、観光客にもおなじみの鍾路、東大門などソウル中心街を流れ、そして畜産市場のある馬場洞、漢陽大学の付近を通り漢江に流れ込みます。

●清渓川の歴史

清渓川は朝鮮時代は開川(ケチョン)と呼ばれていましたが、排水を流すところがなかったため、都市の排水がここに集まってきました。しかも雨が降ると水が反乱することから衛生上問題になったわけです。

1960年代には水質の悪い清渓川にふたをする工事が始まり、上には高架道路が建設され、一旦は姿を消します。2000年代に入り、ソウル市長・李明博の政策で大規模工事が行われ、2005年に親水公園化して復活したという歴史をもっています。

さて前置きはここまで。一緒に清渓川をさんぽしてみましょう。今回は春夏、次回は秋冬編です。

まず最初の一枚。
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4月末ごろの清渓川の写真。このころは日差しが強くなり汗ばむ陽気。

初夏の光が川を照らし、きらきらと光っています。そして道端にはツツジが咲いています。春や秋など過ごしやすい時期に訪れたら、ちょっと早起きして散歩してみるのもよいのではないでしょうか。

●綿毛の正体

この4月~5月にかけての一時期、韓国のどこかを歩いていて、ふわふわと風に舞う綿毛のようなものをみたことがありますか?都心を歩いていても、目にすると思います。あまり意識していなければ記憶にないかもしれませんが、もしこの時期に訪れることがあれば、ちょっと気にしてみてください。

その正体を清渓川で見つけました!

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これはヤナギの種子。「柳絮(りゅうじょ)」といい、韓国語では「ユソ(유서)」と読むのだそう。中国では漢詩でもこの季節によく詠まれるそうなのです。

なんとなく風流ですよね。ソウルのいにしえの姿が見えてくるような気になります。ところで、日本ではこのタイプのヤナギは多くないそうで、あまり目立たないのだとか。私もソウルで初めて見ました。

●釈迦誕生日のころ

旧暦4月8日は釈迦誕生日です。このころ韓国では各地のお寺で燃灯がともり、カラフルでとても美しい様子がみられます。ソウルではお寺だけでなく、鍾路の大通りと、清渓川にも提灯がかけられるのです。このお祭りは「燃灯祭」と呼ばれます。

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旧暦4月8日というと、だいたい5月の半ば前後になることが多いかと思います。このころは若葉が美しい季節。写真をみても木の葉の柔らかさが伝わってきませんか?そんな緑を照らすように提灯がともります。カラフルな提灯には仏様の絵と、「プチョニムオシンナル(仏様がいらっしゃる日)」という言葉が入っています。

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最後の一枚は「燃灯祭」のときに撮った写真。秋にはもっと大規模に、灯まつりが行われるのですが、この時期は、川の上に提灯が灯っているのでより美しいのです。大きく報道されるのは秋のソウル灯祭りですが、釈迦誕生日のころに行われる燃灯祭は、仏教と関係するので、より深みが感じられるように思います。

清渓川さんぽ、次回は秋冬編。美味しい食べものをまじえてお伝えします。



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トム・ハングル(吉村剛史)

吉村剛史(よしむら・たけし) 1986年生まれ。ライター、他。2012年に韓国文化誌『スッカラ』でデビューし、同年中央日報に掲載される。これまで文化センター講座、トークイベントでの発信も1年8ヵ月のソウル滞在経験のほか、韓国100市郡以上を踏破。海外の常識をレポートする『海外ZINE』の韓国担当ライター、2018年2月号『散歩の達人』第2特集の取材・文を担当。同6月から韓国水産食品(K-FISH)広報サポーターズ。プロフィール・お問い合わせ



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