ソウル・清渓川さんぽ、秋~冬編
吉村剛史(トム・ハングル)
2013/11/02 改:2016/07/22
ソウルの中心部を流れる清渓川(チョンゲチョン)。朝鮮時代以降、都市の排水口のようになり、日本からの解放後には蓋がされ、高架道路が建設されました。
2005年になり再び、姿をあらわすこととなった清渓川。今度は秋~冬の様子を写真とともに紹介していきます。
<前回の記事>
「ソウル・清渓川さんぽ春~夏編」
まずは一枚目。
秋の夕方の清渓川の写真です。
川の両側の歩道の壁にはライトが付けられ夜でも散歩が楽しめます。
この写真の時期は秋ですが、
秋のきれいで澄んだ空のしたで
心地よい水の音を聞きながら歩いてみてはいかがでしょうか。
●秋夕、秋の満月を追いかけて
さて次の写真は旧暦8月15日、秋夕(チュソク)。
この日は満月がきれいに光っています。
鍾路から月を追いかけて東大門へと歩いて行ったときの写真。
だんだんと涼しくなっていますが、まだ雑草が生い茂っており、
これから徐々に秋が深まっていく、という時期です。
スマートフォンのカメラで
まんまるお月さまを取るのはちょっと難しいかもしれません。
露出を高めたために、歩道を歩く人がだいぶブレましたが、
決して心霊写真ではありませんので勘違いされることのないよう・・・。
●ソウル灯祭り
さて、次の写真は11月に行われる
ソウル灯まつりの様子。
2009年からスタートしたイベントで、
話題をよび、年々お客さんが増え続けているイベントです。
以前紹介した晋州南江流灯祭りのパクリ疑惑もありますが、
ソウル市は理論立てて否定をしており、
Facebook上でも公式コメントを発表していますが、
このようなイベントはむしろ活性化するので、
よいものは多少真似してもよいのではないかと
個人的には思います。足の引っ張りあいになりませんように。
●雪の日の清渓川
次の写真は冬に雪化粧をした清渓川です。
川沿いには防寒具を身につけた人たちが街を歩いています。
枯れ木が目立つ時期ですが、白く染まるときれいになりますね。
●ビジネス街グルメ
ソウルを流れる清渓川、その起点は鍾路(チョンノ)にあります。
鍾路はオフィス街でもあり、平日の日中はサラリーマンたちが多いのが特徴です。
ということは、ランチが食べられる飲食店が充実しているということです。
たとえば普信閣(ポシンガク)の裏や、
鍾閣交差点、永豊文庫の裏の地下の飲食店には
安くて美味しい食堂がたくさんあります。
物価高とともにだんだんと値上げが進んでいますが、
このあたりでは安くて、4,000ウォン~5,000ウォンくらいで
チゲにおかず数品、というランチメニューが楽しめます。
最後に美味しい写真で、清渓川さんぽ秋~冬編を
おしまいにしたいと思います。
こちらは永豊文庫とソウルグローバルセンターのビルの裏手の地下街。
瑞麟ビル(서린빌딩)の地下にある食堂街です。
다림(タリム)というお店では
ペッパン(ごはんとおかず付の定食)のみがメニュー。
焼き魚、チゲ、たっぷりのおかずがついて6,500ウォン。
基本的に平日のお昼、サラリーマンやOLたちが
よく集まっている食堂なのですが、
こういうところに行くと韓国の人たちの日常に触れられる感じがします。
そして最後にもう一つ、
同じビルの地下にある食堂なのですが、
こちらはクルクッパプ(牡蠣のクッパプ)が食べられる食堂です。
価格は6,000ウォン。
卵が入ってまろやかな味がするスープと
ふっくらとした牡蠣が魅力です。
この飲食店街。オフィス街ということもあり
あまり観光客が訪れるところではありませんが、
旅行の途中でちょっと足を踏み入れてみることで
一味違ったソウルの姿を目にすることができるでしょう。
<店舗情報>
住所:ソウル特別市鍾路区瑞麟洞88瑞麟ビル地下1階
※2店舗とも同じビルです。
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吉村剛史(よしむら・たけし) 1986年生まれ。ライター、他。1年8ヵ月のソウル滞在経験のほか、韓国100市郡以上・江原道全18市郡を踏破するなど、自分の目で見聞きした話を中心に韓国関連情報を伝えている。2021年1月にパブリブより初の書籍『ソウル25区=東京23区』を出版。2022年に韓国語能力試験(TOPIK)6級、2級ファイナンシャル・プランニング技能士取得。 ※韓国に関する記事制作やその他のご依頼もご相談ください。お問い合わせ 筆者プロフィール