韓国のマラリア蚊発生地にご注意!韓国から帰国後の献血はいつから可能か?
 2020/04/14 改:2020/04/14 吉村剛史(トム・ハングル)

自然災害や感染症が拡大したときなど、日本国内で血液の供給が滞り、輸血用の血液が足りなくなることがあるようです。そうしたときには日本赤十字社からメディアを通して献血が呼びかけられ、協力しようという人も出てくるかと思います。

「最近韓国に行ったばかりでも、献血して大丈夫だろうか?」と考える人もきっといらっしゃることでしょう。近年ではLCC(格安航空会社)の路線が増え、日韓を頻繁に行き来している人も増えているため、ふと立ち止まって考える人もいるかと思います。

そこでこの記事では、韓国旅行と献血に関する情報をお伝えします。

帰国後4週間は献血ができないので注意!

まず原則として、海外のどの国へ行っても、帰国後4週間は献血ができないので注意が必要です。献血時に行う設問調査により、これまでの滞在歴を正しく申告するする必要があります。

輸血を媒介して感染が危惧される疾患(ウイルス感染症等)によるリスクを軽減するため、海外からの帰国日(入国日)当日から4週間以内の方からの献血は、ご遠慮いただいています。引用元:日本赤十字社

献血に協力しようと考えている場合は、帰国日を記録しておくなどして対応しましょう。

韓国の一部地域はマラリア蚊発生地域

輸血を媒介する感染症の種類は、日本赤十字社のホームページに掲載されていますが、そのなかでも韓国で感染する可能性のあるものは「マラリア」です。

マラリア流行地を旅行したことのある方は『原則として帰国後1年間』、マラリア流行地に1年を越える長期滞在をしたことがある方は『帰国後3年間』、献血をご遠慮いただいています。引用元:日本赤十字社

「韓国にマラリア発生地域があるか」ということですが、実は存在します。韓国はOECD加盟国のなかで、マラリア発生率が1位となっています。

中央日報の記事によれば、「休戦ライン境界地域で仁川(インチョン)と京畿(キョンギ)・江原(カンウォン)北部」です。参考:韓国、マラリア発生率OECD1位…休戦ライン境界地域に注意

この地域では毎年兵士のマラリア蚊発生が報告されているといい、特に軍事境界線付近の農村部を訪れる場合には注意が必要とのこと。

日本赤十字社の「マラリア流行地域判断基準一覧表」によれば、韓国の「仁川広域市、京畿道、江原道の各北部の農村部(非武装地帯を含む)」は、「B地域」とされており、「B: マラリア感染リスクが「Low」(3 月~12 月)」となっています。


[マラリア流行地域判断基準一覧表(日本赤十字社)より引用]

この表によれば極寒の季節に訪れる場合には特に気にしなくてもよさそうですが、それ以外の時期は注意が必要で、できる限り蚊に刺されることのないように気を付けましょう。

そして朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮の)場合、南部地域に関してはデータがないために「B地域(No Data)」、北部地域はリスクなしとされています。

詳しくは以下のリンクの資料をご覧ください。図表の引用元:マラリア流行地域判断基準一覧表(PDFファイル)

しかしB地域を訪れたからといって、必ずしも献血を見合わせる必要があるわけではありません。

例外として、マラリア流行地を旅行したことのある方でも、感染の可能性がないと医師が判断した場合は献血が可能になります(都市やリゾート地での1カ月以内の滞在などが該当しますが、場合によっては滞在期間に関わらずご遠慮いただく場所もあります)。引用元:日本赤十字社

献血会場には医師がいるため、そこでの問診を経て献血可能になります。その場合は体温の計測や症状の確認があるでしょう。

韓国滞在中は献血は可能か?

日本人が韓国で献血をすることは可能なのでしょうか?

外国人が韓国で献血する場合の基準としては、1年以上持続して韓国に居住している場合(90日以上出国した場合は最終入国日から1年は保留)が対象となります。

もうひとつの基準として意思疎通ができることが条件(通訳者がいればOK)となります。また献血を外国人登録証などの身分証が必要です。

当然ながら観光客が献血することはできませんが、一般の在住者はもちろん長期留学、駐在員として滞在している場合などは、以上の基準に適合すれば、献血に協力することができます。

帰国者は献血協力の前には少し間をおいて

海外に出かけた人が献血に協力する場合は、ある程度期間を開けなければなりません。そして韓国に滞在して、特に北部の軍事境界線付近を訪れた場合はマラリアの感染が懸念される、ということを覚えておき、蚊に刺されないように注意しましょう。

逆にいうと、韓国に行っても帰国後4週間が過ぎれば献血に協力できることになります。献血は人助けになるひとつのボランティア。正しい知識を身に着けたうえで協力し、一人でも多くの命を救いたいものです。




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