韓国語のアナウンスも学習素材!
 2013/12/28 改:2016/12/15 吉村剛史(トム・ハングル)

韓国旅行に出かけると、様々なアナウンスを聞くことができます。韓国系のエアラインに乗れば機内放送。地下鉄に乗れば車内放送、デパートや博物館の館内放送。これらはすべて「生きた韓国語」であり、韓国語を勉強していれば耳を澄まして聞いてみたくなるもの。

韓国に暮らしていた人からすれば、懐かしくもあるものです。そんなアナウンスを解析してみましょう!

韓国の地下鉄のアナウンス

【基本編】
●「次の駅は東大門、東大門です」
이번 역은 동대문 동대문입니다.(イボンヨグン トンデムン トンデムンイムニダ)
●「お降りのドアは右側です」
내리실 문은 오른 쪽입니다. (ネリシル ムヌン オルンチョギムニダ)
●「こんどの駅で3号線にお乗り換えください」
이번 역에서 3호선으로 갈아타시기 바랍니다.(イボンヨゲソ サモソヌロ カラタシギ パラムニダ)

韓国語では「次の駅(다음 역、タウムヨッ)」と言わずに、「こんどの駅(이번 역、イボンニョッ)」といいます。お出口は右側です。

【応用編】
●ドアが閉まります
출입문이 닫힙니다.(チュリンムニ タッチムニダ)
출입문을 닫겠습니다.(チュリンムニ タッケッスムニダ)

地下鉄のドアが閉まるときの、車内自動アナウンスの違いです。ソウルでは前者、”출입문을 닫겠습니다.(ドアを閉めます)”をよく聞いていたのですが、釜山では後者”출입문이 닫힙니다.(ドアが閉まります)”とアナウンスされているのです。

これらは地域性があるわけでもなく、単なる言い回しの違い。駅員や車掌がマイクでアナウンスする場合は、無意識的に言い回しを変えているようなことなので、本来なら気に留める必要もないのですが・・・。

文法をチェックしてみよう!

実は、この文法は韓国語の初級の勉強を終え、中級に差し掛かろうとしている方にとってはよい例文です。日本語でいう受け身の「被動詞(피동사)」に当たるもの。

(例)
읽다(イクタ、読む)→읽히다(イルキダ、読まれる)
먹다(モクタ、食べる)→ 먹히다(モキダ、食べられる)

こういう言葉をすらすら言うためには、練習が必要なわけですが、このアナウンスはまさに被動詞を説明するのにもってこいの文章だったわけです。

(説明)
출입문을 닫겠습니다.(チュリンムヌル タッケッスムニダ/ドアを閉めます。)
출입문이 닫힙니다.(チュリンムニ タッチムニダ/ドアが閉まります。)

前者は、日本語の「を」にあたる’을’を使うのに対し、後者は、日本語の「が」にあたる’이’を使っています。私はこのアナウンスを聞いたとき、「被動詞」を思い浮かべました。たぶんツイートを見てくださった方々も、おそらくここにピンと来て、チェックされたのかもしれません。旅行中に聞けるアナウンスにも、韓国語の勉強できる要素が詰まっているというわけです。

韓国の飛行機のアナウンス

●「ベルト着用のサインが消えました」
벨트 착용사인이 꺼졌습니다.(ベルトゥ チャギョンサイニ キョジョッスムニダ)

●「上の棚の物が落ちないようにご注意ください」
선반 속에 있는 물건이 떨어지지 않도록 주의하시기 바랍니다.(ソンバンソゲ インヌン ムリゴニ ットロジジアントロッ ジュウィ ハシギパラムニダ)

●「この飛行機は、まもなく仁川国際空港に着陸いたします」
저희 비행기는 잠시 후 인천국제공항에 착륙하겠습니다.(チョウィ ピヘンギヌンチャムシフ インチョンクッチェコンハンヘ チャンニュカゲッスムニダ)

●「ベルト着用のサインが消えますまで、お席でお待ちください」
벨트 착용 사인이 꺼질 때까지 자리에 앉아 계시기 바랍니다.(ベルト チャギョン サイニ コジルッテッカジ チャリエ アンジャ ケシギパラムニダ)

アナウンスを聞けば、旅をしている気分に!?

鉄道ファン、航空ファンでなくても、韓国旅行のときに聞いた地下鉄や飛行機のアナウンスが意外に耳に残ったりするものではないでしょうか。

年末年始に韓国に行けなくても、Youtubeなどで飛行機や列車などのアナウンスやメロディーを聞くことによって自宅で旅をしている気分に浸れることでしょう。

下のサイトではスクリプト付きでアナウンスが聞けます。ぜひ勉強にお役立てください。

http://www.koreanwikiproject.com/wiki/index.php?title=Subway_announcements

<まとめ>
・韓国旅行では、ふと耳にするアナウンスも生きた教材です。
・勉強したり、教わった文法に注目して聞いてみてください。
・Youtubeなどでアナウンスを聞けば、自宅で旅をしている気分に浸れます。



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トム・ハングル(吉村剛史)
吉村剛史(よしむら・たけし) 1986年生まれ。2012年に韓国文化誌『スッカラ』でデビュー、その後韓国旅行、語学Webの編集・ライターを経て、文化センター講座、トークイベントでの発信も。1年8ヵ月のソウル滞在経験のほか、韓国100市郡以上を踏破。海外の常識をレポートする『海外ZINE』の韓国担当ライター、平昌オリンピック開催地の『江原道公式ブログ』にも連続寄稿中。プロフィール・お問い合わせ


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