マッコリはビターな味との組み合わせがベスト!?~コーヒー&マッコリ、カカオ&マッコリ
吉村剛史(トム・ハングル)
2018/12/27 改:2019/01/06
米を原料としたどぶろくにも似た韓国の濁り酒、マッコリ(막걸리、マッコルリ)。
韓国でマッコリをよく召し上がる方はご存知かと思いますが、済州島のミカンや公州の栗を使ったご当地マッコリなどはお馴染みでしょうし、桃やバナナの果汁入りのマッコリもこれまでにありました。さらには最近ではクリームチーズ味も登場しています。
とはいえ、いろいろなマッコリに触れるなかでも、「普通のマッコリが一番美味しい!」と思う方々は多かったのではないかと思います。しかしそのなかで、ここ約1年半のあいだに異色とも思えるマッコリが登場したのです。
2017年夏に登場したものは、「コーヒー&マッコリ」の組み合わせ。さらに2018年に入ってからはチョコレートの原料であるカカオが入った「カカオ&マッコリ」の組み合わせまで出てきました!
それらを実際に飲んでみたので、ご紹介したいと思います。
コーヒー&マッコリ、麹醇堂(クッスンダン)の「マッコリカーノ(막걸리카노)」
2017年夏に登場した「マッコリカーノ(막걸리카노)」のは、コーヒー(アメリカーノ)とマッコリの融合。日本にも生マッコリが輸入されている麹醇堂(クッスンダン)の商品です。アルコール度数は4%。缶には”SPECIAL BLENDING”と英語で書かれています。
実際に口にしてみると、コーヒーの苦みとマッコリの甘味が合わさった不思議な味!牛乳の代わりにマッコリをブレンドしたという印象で、考えた結果「カフェオレ」と表現するのが最も近いと思いました。
カカオ&コーヒー、ソウル濁酒の「マッカオ(막카오)」
2018年に入って登場したのは「マッカオ(막카오)」。こちらはカカオとマッコリとのブレンド。ソウル濁酒(※)は、韓国でシェアNO.1の「長寿(장수)マッコリ」の会社です。ソウルのお店で出てくるマッコリといえば「長寿」が最も多く、麹醇堂のマッコリが時々出てくる、といったところではないでしょうか。(※ソウル濁酒製造協会)
こちらもアルコール度数は4%。ペルー産のカカオニブ(カカオ豆を焙煎し、粉砕したもの)が入っています。
こちらは実際に飲んでみると、カカオの味が濃厚で少し苦みを感じるとともに、香ばしさが鼻に抜ける印象。そこにマッコリのほどよい甘さが混ざり合います。こちらは「ミルクココア」と表現するのはしっくりきませんが、それよりもカカオの味が若干強めで、ビターに仕上がったという印象です。
価格はいずれも1,500ウォン。コンビニではこの価格で販売されているようですが、コンビニよりも、大型マートやスーパーなど品ぞろえが豊富な店で目にすることが多いと思います。
コーヒー&マッコリ、カカオ&マッコリの組み合わせ。これらを初めて見ると「えっ?」と思ってしまいがちですが、韓国旅行中に見かけたら、試しに飲んでみる価値はあると思います。
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吉村剛史(よしむら・たけし) 1986年生まれ。ライター、他。1年8ヵ月のソウル滞在経験のほか、韓国100市郡以上・江原道全18市郡を踏破するなど、自分の目で見聞きした話を中心に韓国関連情報を伝えている。2021年1月にパブリブより初の書籍『ソウル25区=東京23区』を出版。2022年に韓国語能力試験(TOPIK)6級、2級ファイナンシャル・プランニング技能士取得。 ※韓国に関する記事制作やその他のご依頼もご相談ください。お問い合わせ 筆者プロフィール