仁川・沿岸埠頭を歩こう
 吉村剛史(トム・ハングル)
 2013/11/20 改:2016/08/04 

仁川といえば、仁川国際空港を思い浮かべることが多く、。
多くの観光客にとっては、ソウルへ行く通過点となってしまい、
なかなか観光するというまでにはなかなかならないのが現状。

そんなこともあって2009年は仁川訪問の年として広報が行われ、
来年(2014年)にはアジア競技大会が開かれたりもします。
そんな仁川の魅力を新たに探ってみましょう。

私は今年の7月、仁川の「ソンジンムルトンボン」という
アンコウ料理専門店のお店を訪れ、お話を聞いてきました。

<過去の記事>
元祖アグチムの名店を訪ねる―仁川広域市・南区

そのままソウルの戻るのも、
もったいないと思った私は、観光がてら海に向かいました。
「沿岸埠頭」と呼ばれている地域で、まさに仁川の港。
お店からバスで約15分くらいのところに位置しています。

最初に向かったのが、仁川総合魚市場。
地方に旅に出ると、楽しみの一つは市場をめぐること。
地域ごとに特色があって、あまり見られないものが見られたりもします。

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ここには400種類以上もの魚が集まる、といわれているそうですが、
週末はやはり首都圏からの日帰り旅行客でにぎわう場所です。

仁川は海の幸も豊富で、前回の記事でアップした
蘇莱浦口もそうですが、こうした水産市場に様々な魚が並んでいます。

カンジャンケジャン(ワタリガニの醤油漬け)はありふれていて
家で食べるものだったから、お金を出して買うなんて考えられなかった、と
この日、お話を伺ったアンコウ料理店のオーナーさんはそうおっしゃっていました。

アンコウも最近は温暖化で北上し、
だんだんと取れなくなり、高価なものになっているのだとか。

とにかく市場に行くと、
「いらっしゃい、買って行って」と、圧倒されてしまいそうですが、
生ものを買っても、日本には持って帰れないのが残念です。

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この沿岸埠頭のあたりは、海水温泉も有名なのです。
私が留学中、語学堂に通ってるとき、
授業中に先生と、ふと仁川の話になって

「海水温泉が有名なのよ、入ると体が軽くなったような気がしてね」

とおっしゃっていたのですが、
そこで先生が「あの温泉の名前なんていったけ・・・」というので
私がすかさず「ユリム!」と答えたら、

「えっ!そうそう、でもなんでそんなこと知ってるの?」
といわれ、そこで「旅行博士」の称号が与えられました。(えっへん)

と自慢したいわけでもなく、
1年半前のことなのでそんな会話が、懐かしかったのです。

実はここには、3年前に訪れていました。
ブログに書くときにたまたま調べていたから知っていただけであって、
「ユリムヘスタン」が韓国最古の海水温泉だということなのです。

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ユリムヘスタン(海水湯)

しかし、最古といってもそんなに古くはありません、1980年代の話であります。
韓国の海沿いのあちこちには海水温泉があるので、
もし見かけたら一度入ってみてください。

<関連記事>
韓国の温泉―韓国地方旅行スクラップ(1)

私は心なしか肌がすべすべになったような気分になりましたが、
お湯をちょこっとなめてみると、本当に塩辛いです。

海に出てみると、カモメがあちこちを飛んでいます。
仁川の港は漁船がたくさん停泊していて、都会の海という印象をうけます。

見ていて心が落ち着く、といった雰囲気ではなく、
ちょっと騒がしい気がしないでもないですが、
日帰り旅行として、ちょっと出かけるのにもよい場所だと思います。

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このすぐ近くには、仁川港国際旅客船ターミナルがあり、
仁川―中国・青島の便などが出ていることもあって、大陸とのアクセスも便利。

また沿岸埠頭には刺身店も多く、食事をするのにもよい場所です。
周辺には仁川や江華島で名物の、サッパの刺身の専門店街もあります。

もしくはここまで来たら
アンコウ専門店の、「ソンジンムルトンボン」もおすすめですし、
タクシーでも10分くらい。運転手にお店の名前をいえば、通じるほど有名です。

<アクセス>
地下鉄1号線、東仁川駅からバスもしくはタクシーで15分




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