異国情緒漂う仁川チャイナタウン
吉村剛史(トム・ハングル)
2010/09/19 改:2019/08/03
今回はソウル旅行のついでにでも…。
気軽に行ける港町・仁川を2回に分けて紹介したいと思います。
仁川というと真っ先に思い浮かぶのは仁川国際空港でしょう。
しかし、ほかに何があるかを知らない人がほとんど。
まさに「灯台もと暗し」とも言わんばかりの場所です。
ソウル駅からは地下鉄1号線でわずか約1時間弱!
疲れ気味で行っても、電車のなかで一眠りするのには丁度いい時間ですね(笑)
ただ、要注意なのは九老(구로)駅で水原方面と仁川方面へと行く電車に別れます。
寝ていて乗換えをわすれないように!!!
2010年3月14日、地下鉄1号線仁川駅に到着。
少し遅めの出発だったため、時間はもう正午を回りそうでした。
しかも天気は雨で悪天候気味。
駅から道路を挟んですぐ前にチャイナタウンの入口が…
でも仁川チャイナタウンに行くだけでは…と思うのですが
やっぱりソウルに比べて、ガイドブックも内容が薄い!!!
そんなときには観光案内所をたよってみましょう。駅の隣にあります。
そこでパンフレットももらってみると…
デートスポットとして有名な月尾島(ウォルミド・월미도)も
駅の裏側から徒歩15分から20分ほどと、歩いていける距離です。
さて、まずはチャイナタウンに入ってみます。
門をくぐると少し上り坂。両側には中国のお店が立ち並んでいます。
ここ全体が小高い丘のようになっていて、てっぺんには自由公園が。
朝鮮戦争のときに劣勢になった連合国軍の戦況を打破しようと、
仁川上陸作戦を敢行した、日本でもおなじみ、ダグラス・マッカーサーの像があります。
日本では「マッカーサー」韓国読みでは「メガド」将軍。
同じ”英語”とはいえ、どうしてこうも音が違うのでしょう…。
チャイナタウンは1884年に清国領事館ができたことを
契機として華僑の定住が始まり、130年弱の歴史をもっています。
歩きながら風景を眺めてみると、赤をベースにした中国式の建物のなかに
ハングルや漢字まじりの看板が掲げられており、
韓国式中華料理店や、中国の伝統的な小物などのお店が並んでいます。
さらには華僑の学校も。
日本人の私にとっては韓国も外国であるとはいえ、
この異国情緒漂う雰囲気のなかにいると、
中国こそが「外国」なのであって
韓国と日本の町並みが似ているということが
逆に顕在化されるような、そんな気分になります。
ここにあるのはチャイナタウンだけでなく、
上記のように自由公園のマッカーサー像や、
また日本の旧五十八銀行と旧日本郵船の建物など、
歴史的建造物も多く残っています。
また、こういうレトロ風の建物もあり、
町歩きをするだけでも見ていて楽しくなるような場所です。
こういう場所をみると埼玉県の小江戸・川越をイメージしてしまうのは
私だけでしょうか・・・?
下の写真をみると、電線が一本も写ってない。
景観への配慮からでしょうか。
やはり仁川チャイナタウンといえば、
韓国の国民食の1つとも言えるチャジャンミョン発祥の地。
チャジャンミョンといえば、
ドラマ「ファンタスティック・カップル」で
ハン・イェスル扮するナ・サンシルがよく食べていたのが印象的です。
韓国では出前で注文したりもするらしいのですが、
新大久保でもデリバリーサービスをやっている店があるようですよ。
麺が太めなのでかなりボリュームを感じられるのですが
やはり甘めの味付けなのが特徴です。
チャジャンを麺にたっぷりからませて、まぜまぜ~♪
ここまで来たなら、
ともう一品注文したのがムルマンドゥ(물만두)
いわゆる水餃子です。
テーマは「おひとりさま旅」。もちろん1人でいったのですが、
チャジャンミョンなら1人でも大丈夫ですね!
そういう意味では、「ひとりでご飯食べるのどうしよう~」
っていう心配はありません。
やはり1人でこれだけ食べるとおなかも膨らみます。
食べつくしの旅が基本なのにも関わらず、胃が強くないのは
私の大きな弱点でもあるのですが、
「仁川は港!!!」「港といえば海!!!」
「海に来たのだから海産物が食べたい!!!!」
ご飯をたべて歩き回ってもまだ14時。
歩き回って夜までにはおなかを空かさなきゃ、と思いつつも
魅力あふれる港町・仁川日帰り旅行後半戦に突入します。
そのお話は次回に持ちこしです!
(2010年3月 旅行記)
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吉村剛史(よしむら・たけし) 1986年生まれ。ライター、他。1年8ヵ月のソウル滞在経験のほか、韓国100市郡以上・江原道全18市郡を踏破するなど、自分の目で見聞きした話を中心に韓国関連情報を伝えている。2021年1月にパブリブより初の書籍『ソウル25区=東京23区』を出版。2022年に韓国語能力試験(TOPIK)6級、2級ファイナンシャル・プランニング技能士取得。 ※韓国に関する記事制作やその他のご依頼もご相談ください。お問い合わせ 筆者プロフィール