海水温泉と刺身丼‐仁川・沿岸埠頭
 2010/09/23 改:2016/08/04 吉村剛史(トム・ハングル)

きょうは前回に引き続きまして仁川を紹介します。

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チャイナタウンを探索したあと、海産物を食べに行こう!
ということで、仁川駅から1駅だけ電車に乗り、東仁川駅へ。
午後3時すぎ、3月ではありますがまだ暗くなるまでは時間があります。

もちろん目的地は海!
沿岸埠頭(연안부도)まで行こうとしたのですが、
その前にちょっと寄り道して、新浦市場(신포시장)に入ってみます。

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この新浦市場は仁川港が開港したあとの1895年ごろに開かれた、
仁川のなかで最大で、また最初の常設市場だということです。

ソウルの南大門市場は何かと観光客向けの雰囲気がありますが、
ここは庶民の生活の場という印象。
写真を撮るのも何となく、はばかられるような感じがするような…。

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さて、そこからバスに乗り、埠頭へ向かいます。

パンフレットによると12番、24番に乗ればよいとのことなので
しばらく待ちますが、このバス停には電光掲示板が!
韓国のバスは観光客には確かに使いづらいですが、これは親切です。

しかし乗ったはいいものの、どのバス停で降りたらいいのかもわからない…。
とりあえず、刺身店が立ち並ぶ通りや海が見えたら降りよう!と決め、
じっとタイミングを見計らっていました。

適当なところで降りて、少し歩くとすぐそこは海。
旅客船やたくさんの漁船が停泊しています。
仁川の前に広がる海は京畿湾です。

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港に敷き詰められたかのように泊まっている多くの漁船、
そしてハングルで書かれた船の名前…
この光景もまた格別。韓国の海に来たんだという実感がわいてきます。

沿岸を少し歩いていくと大連や青島へのフェリーも出ているという
仁川第1旅客船ターミナルがあります。
商人たちが行き来しているのでしょうか、中国人が多いです。

さて、このターミナル周辺には漢字の看板も目立ちます。
とくに多く感じられたのが「換銭」という文字でした。
外貨両替をしている店のことです。

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日本から韓国に旅行に来て、そしてここは中国の玄関口。

京畿湾、そしてさらに進んでいけば黄海につながる仁川の港。
半島から大陸へ、世界中を旅する人は海を挟んだまだ見ぬ地へ
どんな思いを馳せているのかと思うと夢が膨らみます。

日本から韓国を経由し、そしてここから中国へ行ってみたい。
ユーラシア大陸に直に足を踏み入れるよりも、
むしろ少し寄り道をしていくほうが期待感も高まるでしょう。

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さて、日本人なら温泉があれば入ってみたくなるもの。
仁川には地下200メートルからくみ上げる海水温泉があります。
その名も「ヘスタン(해수탕・海水湯)」です。料金は5000ウォン。

婦人病や成人病などにも効果があるようですが、
やはりその名の通り、お湯をなめてみるとやはりしょっぱい。
暖かい海水に入っているような、そんな感覚です。
心なしか肌がすべすべになったような気がしました。

韓国の銭湯には体を洗うためのタオルや、
石鹸はおいてあるので、とくに準備していかなくても気軽に入れます。
(今まで数件行きましたが全部そうでした…)

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そして、心も体もリフレッシュして、
さて海産物を食べようか!と思い、沿岸に立ち並ぶ刺身店街へと向かいます。
一体どの店にしようかと迷うほど多くの店。店の前には大きな水槽が!

最初に入った店は休憩中だった模様で、ドアをあけたら
店のおばさんがごろんと床に寝てテレビを見ているところで、
「何で入ってきたの?」と言われ、断られてしまいました…。
営業してるのかどうなのか、ちょっとわかりにくかったんです。

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そして選んだお店は漢字表記の「一億兆」というお店。
明らかに1人で入ったのにも関わらず「ひとり(혼자)?」とたずねられ、
「はい」と答えると驚かれましたが、暖かくもてなしてくれました。

メニューを見ると刺身店ということもあり高額。
でも韓国のお店ですから刺身を1つ注文すればおかずがたくさんつくはずです。
しかし…ここはひとり旅。お金もそれほどもっていません。

「簡単な食事しますか?」とたずねられ、
注文したのはフェトッパプ、刺身丼。値段は10000ウォン。
これが食事のなかで一番安いメニューです。

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これには白身魚に酢が混じったコチュジャンである
チョジャンがかけられているどんぶりなんですが、
野菜も入っているため、見た目は白身魚のサラダが乗っているような感じですね。
日本だと「しその葉」が入る感覚でしょうか。

さらにつきだしのおかずも・・・

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ムール貝のスープに、サラダに、春巻に、
そしてキムチに…これでも赤字?と思ってたのですが…。
10000ウォンだし、このくらいはふつうかな…
なんて思っていると…

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さらに出てきた!!!!
もう感動でした!さんまに、コーン炒めに!!!
たぶんこれだと赤字スレスレのラインなんじゃないかと。

そもそも1人で行くことを想定してないから
こんなにたくさんのおかずが出るんでしょうね。
「ひとり?」と尋ねられた理由も納得です。

韓国人の友達に「これじゃあ、お店赤字だよね?」と
聞いてみたんですが、「韓国では1人で食事する人があまりいないから
1人くらいそんな人が来たって大丈夫だよ!」とのこと。

ちょっとお店に悪い感じがして、ビールを注文して1人で飲みました。
これも韓国人から見ると不思議な光景に見えるのかな?

しかし、このボリューム、そしてこの美味しさに「大感動!!!」
韓国の食、そしてもてなしが改めてすばらしく感じられました。

ソウルから1時間弱でいける港、仁川。
ぜひ訪れて海の景色も食も満喫してみてください。



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トム・ハングル(吉村剛史)
吉村剛史(よしむら・たけし) 1986年生まれ。31歳。2012年に韓国文化誌『スッカラ』でデビュー、その後韓国旅行、語学Webの編集・ライターを経て、文化センター講座、トークイベントでの発信も。1年8ヵ月のソウル滞在経験のほか、韓国100市郡以上を踏破するなど、地方にも関心が高い。平昌五輪開催の江原道公式ブログにも寄稿中。プロフィールお問い合わせ


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